top of page

『 み言葉の導き 』

マタイによる福音書22章23節〜32節

 イエス・キリストの復活について、皆さんは、どう考えていますか。科学が進歩する今日、これまで神話と考えられてきた様々な事柄が解明されています。しかし、科学の力を持ってしても、復活の出来事を実証することは不可能でしょう。そう思えるほど、復活は、非現実的であり、非科学的な出来事です。そのため、イエス・キリストの復活には、多くの疑いの目が向けられてきました。イエス・キリストの復活を宣べ伝える教会を、多くの人々があざ笑い、相手にしませんでした(使徒17:32)。  今日の箇所に登場するサドカイ派の人々は、その筆頭でした。彼らは、復活どころか、天使の存在も、霊の存在も否定していました(使徒23:8)。現実的で、保守的な人々でした。彼らは、イエス様に、レビラート婚の掟(申命記25:5〜6)を持ち出して、復活について問いかけます。もちろんそれは、イエス様を追い詰めるための罠でした。

 そんなサドカイ派の人々に、イエス様は、「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている」(29節)と応えます。神の力について、パウロは、「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強い」(1コリ1:25)と教えています。神は、私たちの理解の枠に収まる御方ではないということです。だからこそ、み言葉には、希望があり、現実を突破する力があるのです。絶望しかないような現実の中に希望があると、聖書は教えています。この教えを信じたいのです。

 信仰なくして、み言葉を受けとめることはできません。信じて、み言葉の導きにかけてみませんか。新しい世界に、飛び込んでみませんか。 

(村田悦牧師)

bottom of page