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『 イエス・キリストと私達との結び目 』

マルコによる福音書8章27節〜29節

 聖書の言葉に心を向けていますと、イエス・キリストと言うお方は、実に沢山の一人ひとりを、その心の中にお迎えしていらっしゃるのだな、と気づかされます。私たちが生きているこの時代の一つの特徴は、「不寛容」という言葉でくくられるように思えますが、イエス様の言動は特に新鮮です。

 最近はマスコミでも偏見から生じる事件や、ヘイトスピーチと言われる排外的な敵意をはらんだニュースが続いています。この時代の動向は私達の生活にも無縁ではありません。特に子供たちへの影響は大きいでしょう。

  しかし、それでは平和で心豊かな生活は築けないように思えます。私たちのキリスト教会は今、特にこの事柄にも目を向けて、人間としての拠りどころを求めて学びと礼拝を続けているのです。

 灰谷健次郎著の「太陽の子」の中に語られている言葉の一つに、「善い人というのは、心の中にどれだけ多くの人とを迎えているのかで、決まるのではなかろうか」という「おばあ・お婆さん」の言葉があり、はっとさせられるのですが、聖書ではどうなっているのでしょうか。ご一緒に考えましょう。 

(安藤榮二先生)

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